心に心が重ね合わさる時
「はっきり言っておくが、どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら、わたしの天の父はそれをかなえてくださる。」
今日の福音(マタイ18.15-20)で、イエスは弟子たちにこのように言います。もちろん、天の父、すなわち神が一人の祈りは聞いてくださらないということではないでしょう。祈りとは、決して人数の問題ではありません。
「二人が地上で心を一つにして求める」ということは、一人の心にもう一人が寄り添う、心に心を重ね合わせるということです。他者の願いを自分の願いとして祈る人がいるということです。すなわち、そこには愛が実現されているのです。それは、どんな願いにも勝る恵みであり、幸せではないでしょうか。