ペトロともパウロとも
その日、ペトロは口を開きこう言った。「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。どんな国の人でも、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです。」
今日の第二朗読(使徒言行録10.34-38)にはこのように書かれています。ペトロがこの言葉を語った相手は、コルネリウスというローマの百人隊長で、彼はペトロから洗礼を受けてキリスト者となりました。
イエスが民族や宗教を越えてあらゆる人と友になったように、弟子たちもまた、ユダヤ民族の枠を越えてイエスの教えを伝えます。その働きが途切れることなく続き、二千年後の日本に生きる私たちも、イエスを知り、イエスの友になることができるのです。
今私たちの心に燃えているイエスへの愛、イエスへの友情は、イエスから直接使徒たちに渡され、二千年間消えることなく受け継がれてきたものです。その炎をたどっていけば必ず使徒たちに、そしてイエスにたどり着くのです。ペトロもパウロも、私たちとは関係のない「歴史」ではありません。直接私たちとつながっている兄弟であり、同志です。そして、その中心には今もイエスがいます。