神の全能にすがる
「主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」
今日の福音(ルカ1.39-56)の中で、エリザベトは自分を訪ねてきたマリアに言います。
男性を知らないまま子どもを身ごもり、しかも、その子は神の子である。そんな途方もないことを、マリアは信じ、受け入れました。エリザベトもまた、不妊で高齢である自分が男の子を身ごもることを信じ、受け入れました。
科学が進んでいなかった2000年前とはいえ、これは常識で考えたら、理性で考えたらあり得ないことだったはずです。しかし、エリザベトもマリアもそれを信じた。つまり、彼女たちにとって、神への信頼は、自分たちの常識や理性、思考を遙かに上回るものだったのです。
神は人間の思いを遙かに超えて、無限、全能である。これを受け入れたとき、その人の人生は劇的に開けます。自分がすがっている方にはできないことは何もない。こんなに頼もしいことがあるでしょうか。
マリアのように、ただひたすらに神の思いを受け入れる。これは簡単なことではありません。どうしても、こちらから神に色々なことを願ってしまいます。それでもよいのだと思います。自分が弱い存在で、神は全能、無限の愛である。それを認めた上でおすがりすれば、神はそんな人間を、我が子として慈しんで下さることでしょう。
- 2016.05.31 Tuesday
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- 10:02
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- by U.Z