イエスの復活、ペトロの復活
五旬祭の日、ペトロは十一人と共に立って、声を張り上げ、話し始めた。「ユダヤの方々、またエルサレムに住むすべての人たち、知っていただきたいことがあります。わたしの言葉に耳を傾けてください。」
今日の第一朗読(使徒言行録2.14,22-33)はこのように始まります。同じペトロが、この数十日前にはイエスの下から逃げ去り、三度もイエスを知らないと言ったのです。それを考えると、ペトロのこの変化は驚くべきものがあります。
ペトロを変えたのは、もちろん復活したイエスとの出会いです。復活したイエスは、自分を見捨てたペトロを一言も責めませんでした。かつてと同じように語らい、食事をし、「私の子羊を飼いなさい」と、地上の教会を託しさえしました。
イエス失った悲しみと、イエスを見捨てた自己嫌悪のどん底にいたペトロと弟子たちにとって、それはまさに「救い」だったことでしょう。自分の存在が無条件で認められ、赦される喜び。これは彼らを根本から変えました。イエスの復活は、弟子たちの復活でもあったのです。
- 2017.04.30 Sunday
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- 10:25
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