偽りの富

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    「富んでいる人たち、よく聞きなさい。自分にふりかかってくる不幸を思って、泣きわめきなさい。あなたがたの富は朽ち果て、衣服には虫が付き、金銀もさびてしまいます。このさびこそが、あなたがたの罪の証拠となり、あなたがたの肉を火のように食い尽くすでしょう。」

     今日の第二朗読(ヤコブ5.1-6)にはこのように書かれています。これは単に金持ちを戒める言葉なのでしょうか。金持ちは天国に入れず、貧乏人は天国に入れるという簡単な話なのでしょうか。

     ここで書かれている「富」や「金銀」とは、人の目には価値のあるように見えても、神の目には無価値なもの、すなわち、愛とは関係ないもの、心から愛を遠ざけてしまうものの象徴なのだと思います。それは、実際の金銀財宝とは限りません。人を執着させ、愛から遠ざけるものはいくらでもあります。あらゆる物や習慣が、そのような「偽りの富」になり得るのです。


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