愛される象徴、愛する象徴
「わたしをお遣わしになった方は、わたしと共にいてくださる。わたしをひとりにしてはおかれない。」
今日の福音(ヨハネ8.21-30)で、イエスはユダヤ人たちにこのように言います。「わたしをお遣わしになった方」とは、もちろん父である神のことです。
そして、この言葉には「俺もあなた方をひとりにはしない」という続きがあるのだと思います。実際に、十字架上で私たちの罪を背負って死んだイエスは、復活して私たちのもとへ戻ってきてくださいました。天に帰る時も「私は世の終わりまで、いつもあなた方とともにいる」と約束してくださいました。
父である神が、神の子であるイエスを愛することによって、そして、神の子であり神であるイエスが私たちを愛することによって、神の愛は私たちに示されます。イエスは愛されることの象徴であり、愛することの象徴でもあります。その両方がそろってこそ、愛は完成されたものとなるのです。